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作成日:2024年6月21日
人身傷害保険とは?加入して得られるメリットについて解説
人身傷害保険は、自分が契約している車に搭乗中の自動車事故が原因で、自分や同乗者が死傷した際に補償を受けられる保険です。基本的に、自分の過失割合に関係なく、治療費や逸失利益など実際の損害額が補償されます。
本記事では、人身傷害保険の概要やメリットについて詳しく解説します。
人身傷害保険は乗車中の事故による死傷を補償する保険
人身傷害保険とは、契約した車に乗っている最中に、自動車事故でけがをしたり亡くなったりした際に支払われる保険のことです。補償対象にはドライバー本人と車に同乗していた人全員が含まれ、契約した金額を上限に、治療費や葬儀費用など損害の実費が補償されます。
人身傷害保険は、治療費以外にも、けがにより休業を余儀なくされた期間の収入や精神的な損害なども補償します。また、けがの程度が酷く後遺障害が伴うケースでも、補償可能です。基本的に、ドライバーの他に配偶者や同居している親族が事故に巻き込まれて負傷した場合も補償の対象です。
人身傷害保険への加入が必要な理由
人身傷害保険に加入していると、事故の相手方から支払われる賠償金などの支払いが足りないときでも、契約した保険金額上限まで補填を受けられます。
相手がいる自動車事故の場合、事故の相手方が任意保険に加入していないときは自賠責保険から補償を受けます。しかし、自賠責保険には死亡や後遺障害、障害が原因の損害に対する支払金額に限度額が設定されているため、十分な補償を受けられるとは限りません。
自動車事故は、自分がどのように注意して運転していても、回避できないケースもあります。治療費や仕事ができない期間の収入補填のために人身傷害保険へ加入しておくと、万が一の事故があっても金銭的な不安が軽減できるでしょう。
人身傷害保険の種類
人身傷害保険の種類は、大きく2つに分けられます。1つは車内と車外の事故をカバーする保険、もう1つは車内の事故のみをカバーする保険です。
車内と車外の事故をカバーする保険は、自分が契約している車を運転していたとき以外も補償されます。例えば、他の人の車に搭乗中の自動車事故や、歩いていたときに自転車や車と衝突したケースなど、契約車に乗っていないときの事故も補償の対象です。
一方、車内の事故のみをカバーする保険は、自分が契約する車に搭乗しているときに発生した事故で負傷した場合のみが補償の対象です。車内と車外をカバーする保険の方が補償が行き届く範囲が広いため、保険料も高くなります。
人身傷害保険と搭乗者傷害保険との違い
人身傷害保険と混同されやすい保険に、搭乗者傷害保険があります。搭乗者傷害保険は、ドライバーや同乗者が自動車事故でけがをしたり亡くなったりした場合に生じる損害を補償する保険です。人身傷害保険と内容が類似・重複しているため、搭乗者傷害保険そのものを取り扱っていない保険会社もあります。
搭乗者傷害保険の特徴は、以下のとおりです。
- ・搭乗者傷害保険を利用しても、次年度の等級は変化しない
- ・事故の相手方から賠償金を受け取ったり、自賠責保険から支払いを受けたりしていても補償される
- ・単独で起こした事故や自分の過失割合が高い事故でも補償される
主な違いは受け取る金額とタイミング
人身傷害保険と搭乗者傷害保険は、自分が契約している車に搭乗していた人の死傷に対する補償というポイントでは類似していますが、受け取れる金額とタイミングが大きく異なっています。
人身傷害保険は、実際に支払いが生じたけがの治療費などの実費を補償する保険です。基本的には治療が終わってから、契約した保険金額を限度に実際の損害額を受け取れます。
一方、搭乗者傷害保険は、実際の治療費をはじめ実費は加味されません。現実の治療額に関わらず、契約したときに設定した一定金額がスピーディーに支払われます。
人身傷害保険と比較すると、搭乗者傷害保険の保険料の方が低めに設定されているケースが多数あります。自分が補償を重視したい場合は、人身傷害保険を選択すると、より手厚い補償を得られるでしょう。
保険会社によっては、人身傷害保険と搭乗者傷害保険の両方に加入することも可能です。予算と補償内容、どこに重点を置くかを検討した上で加入を検討しましょう。
人身傷害保険に加入して得られるメリット
人身傷害保険は、契約した保険金額を上限に実際に要した費用が補償されるため、未加入状態と比較して手厚い補償を得られます。
具体的な人身傷害保険のメリットは次のとおりです。
- ・過失割合に関係なく保険金を受け取れる
- ・示談交渉が難航しても保険金を受け取れる
- ・状況に応じ保険金の支払限度額が2倍になる
- ・保険や貯金だけではカバーできない逸失利益も補償対象
万が一自動車事故で自分や同乗者が死傷して経済的損失が発生しても、人身傷害保険に加入していれば金銭的なリスクを軽減できるでしょう。以下でそれぞれのメリットについて、詳しく解説します。
過失割合に関係なく保険金を受け取れる
人身傷害保険では、自分の過失の有無や過失割合に関わらず、保険金を受け取ることが可能です。相手方がいる自動車事故でも同様です。契約内容にもよりますが、基本的には自動車事故による死亡、後遺障害、けがなどがあれば、実際にかかった損害額を保険金として受け取れます。
自分の過失割合は加味されず、保険金額が保証されていることは、人身傷害保険ならではのメリットです。ただし、過失の内容により保険金が支払われないケースもあるため、注意が必要です。例えば、飲酒運転や無免許運転などが挙げられます。
示談交渉が難航しても保険金を受け取れる
一般的に相手方がいる事故では、保険会社や当事者同士で過失割合を決めるための示談交渉が行われます。示談交渉はスムーズに成立するケースばかりではなく、長引くこともあります。
任意保険の場合、基本的に保険金の支払いのタイミングは示談交渉の後です。人身傷害保険に加入していない状態では、任意保険の補償が示談交渉成立後になるため、保険金を受け取るまでに長い間待たなければならない場合もあるでしょう。
人身傷害保険に加入していれば、示談交渉が難航していても人身障害保険の保険金を受け取れます。任意保険の保険金が支払われない状態で治療費などの必要経費が積み上がっても、金銭的な負担を軽減することが可能です。
状況に応じ保険金の支払限度額が2倍になる
人身傷害保険の保険金の支払い限度額が、倍額になるケースもあります。人身傷害保険の倍額条項と呼ばれる規程にのっとり、定められた後遺障害かつ要介護と判断されたときは、契約した保険金の倍額を上限に支払いが行われます。
後遺障害を負った上、もし要介護認定を受けるような状態となれば、医療にかかる費用や介護に要する費用は高額となるでしょう。人身傷害保険には、後遺障害で介護が必要になったケースも手厚い補償を受けられるというメリットがあります。
保険や貯金だけではカバーできない逸失利益も補償対象
人身傷害保険は、治療費を補償するだけではなく、逸失利益や精神的損害をカバーできることも大きなメリットです。逸失利益とは、自動車事故に遭わなければ、得られたと予想される将来の収入を指します。亡くなった場合は、生きていたら得られたはずの収入、後遺障害を負った場合は、後遺障害が原因で得られなくなった収入の減額分が逸失利益に該当します。
また精神的損害とは、事故そのものやけがを理由に、被害者が精神的に苦しんだ事実への慰謝料です。人身傷害保険では、治療費以外にも、得られたはずの収入や精神的苦痛への慰謝料も加味されます。逸失利益などのカバーも対策したい方は、人身傷害保険を検討しましょう。
人身傷害保険の適切な保険金額
人身傷害保険の適切な保険金額を決めるポイントは複数ありますが、主なポイントは、年齢や収入、家族構成です。また、自分や家族が希望する補償内容や支払える保険料の予算も、保険金額を決めるポイントです。
保険金額を上げるか下げるかの具体的な判断基準を以下に示しました。
保険金額を高めに設定したい環境 | 保険金額を低めに設定したい環境 |
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人身傷害保険の保険金額を上げれば上げるほどカバーできる範囲は増えますが、それに比例して保険料も高くなります。
保険金額を高めに設定したい環境下でも、高すぎる保険料は家庭の負担になり得ます。自分の家族構成や収入、家庭での立ち位置を考慮した保険金額の設定が必要です。保険料の捻出が難しい場合も、保険会社とさまざまなパターンを検討してみましょう。
人身傷害保険の特徴やメリットを知って加入を検討しましょう
人身傷害保険は、契約している車で自動車事故に巻き込まれたときに、自分や同乗者の死傷に対し補償する保険です。示談交渉前でも保険金を受け取れる、逸失利益分の支払いも受けられるなど、人身傷害保険には多種多様なメリットがあります。自分の年齢や家族構成を考慮した上で、自分に合った人身傷害保険に加入しましょう。
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